災害時に拠点的病院として機能するように、免震構造を採用しています。免震構造では医療設備や機器の移動、転倒の危険が大幅に減少し、災害時の診療環境が確保されます。
※国際医療センターの免震構造は、建物を水平方向に柔らかく変形する免震装置(最大50cm変形する積層ゴム)238基により支持することで建物の変形や揺れを低減します。
火災発生時は、防火戸により防火区画が分けられ延焼を防ぎます。当院では、火元より遠い場所(隣の病棟等)を一次避難場所、その後二次避難場所として30周年記念講堂前の広場を設定しています。
初期対応が迅速に行えるよう、各部署毎に防火・防災担当者(リーダー、連絡通報、初期消火、応急救護および避難誘導)を勤務帯ごとに決めることで、24時間体制で臨んでいます。
※災害時には、まず身の安全を確保し、その後は職員の指示に従ってください。
電力は、本線(毛呂山線)と予備線(日高線)の異なる変電所からの2系統にすることで信頼性を高め、さらに、発電機4台(2,800kW)、無停電装置2ヵ所(300kVA)、太陽光発電システム等を配備し、停電時でも高度診療が提供出来るよう、電力システムを構築しております。また、防災倉庫には、入院患者さんの食事、医薬品も常時3日分備えています。
地震などの大規模災害が発生した場合には被災者等に対する医療救護を行う埼玉県災害拠点病院に指定されています。災害時に備え、エントランスホールおよび廊下にも医療ガス設備(5ヵ所)があります。また、大規模災害時のトリアージセンターとして災害・医療用緊急エアテントを常備しています。 医療ガス設備(エントランスホール)
当院では、10名のDMAT(災害派遣医療チーム)隊員を有した埼玉DMAT指定病院です。大規模災害等では、埼玉DMATおよび埼玉SMART(埼玉県特別機動援助隊)として活動を行います。
東日本大震災では、14時45分の発生から4時間35分後の19時20分にDMATが支援に出発しました。