口腔ケアチームは2017年に発足され、構成メンバーは、リハ医、口腔外科医、看護師、言語聴覚士(ST)、歯科衛生士、さらに各病棟にリンクナースが配置されました。当院における口腔ケア及び摂食嚥下ケアは、術後の誤嚥性肺炎予防や感染性心内膜炎または脳障害による嚥下障害、がん治療による有害事象など、患者さんの不利益を口腔から回避する大きな役割を担っています。
近年では口腔内細菌と内科疾患との関連性、咀嚼(そしゃく)の機能と老化・認知症との関連性など、口腔環境が全身の健康と密接に関連していることが明らかになってきました。口腔ケアは口の中を清潔に保つだけでなく、誤嚥性肺炎の予防や、全身疾患の予防、QOL(生活の質)の向上、また口腔機能の向上につながります。
当チームは月1回の会議を開催し、口腔ケア・摂食嚥下障害患者さんに、質の向上を目指し討議を行っています。
また、週1回口腔ラウンドを行い、病棟看護師へ口腔ケア指導と歯科口腔外科の介入の必要性を審議し、適切なタイミングで適切な口腔管理がなされるように日々活動を行っています。