当科では、脳卒中、心臓病、がんをはじめとする急性期のリハビリテーションを主に担当しています。脳損傷後には、意識障害や運動麻痺、言語障害を含む高次脳機能障害、摂食嚥下障害、排尿障害、自律神経障害など様々な障害を呈します。このため、身動きが取りにくくなり、廃用をきたしやすくなります。また嚥下障害のため、経口摂取が困難になるばかりか、高率に肺炎を来たし、予後を悪化させます。われわれは、できるだけ安全に、しかも早期にリハビリテーションを開始し、合併症を予防し、患者さんが早期に社会復帰できるよう、最適なリハビリテーション治療を提供いたします。
令和5年度の入院患者さんの動向は、脳卒中、脳腫瘍で、リハビリテーション治療介入を行った患者数が1295名でした。脳梗塞、脳出血の患者さんが増え、また、症候性てんかんなどの合併症後のリハビリ件数も増えています。
また、脳血管患者さんのリハビリテーション早期介入を行い、患者様の医学的リスクを考慮した上で、入院後2日以内にリハビリを開始しています。
令和5年度、毛呂山町の“歩こうよ!もろやま健幸ウォーキング事業“に、町民60名が参加した。埼玉医科大学は、この事業に連携、協力を行った。当センターリハビリテーション科では医師、リハビリスタッフが参加者の体力測定や血液検査などによる健康チェックに協力した。そして、参加者に対し、その結果報告会が令和6年1月21日に当センターで開催された。報告会では、参加者の6ヶ月間の平均歩数が1日8000歩を超え、体力の向上、動脈硬化のリスクの軽減に寄与したことがデータで示された。また、参加者に対して当科医師から、個別に結果報告と健康アドバイスを行った。
令和5年度、埼玉医科大学国際医療センターが、厚生労働省の脳卒中心臓病等総合支援センター開設事業に参加したことを受けて、令和5年12月9日、県民公開講座が川越市ウエスタ川越にて開催された。公開講座には約150名の県民が参加した。
当科、高橋秀寿教授が脳卒中、田中尚文教授が心臓病のリハビリテーションをテーマに講演を行った。心臓病や脳卒中は、退院後も後遺症や体調不良で仕事を辞めてしまうことも多いため、退院後の支援が最重要課題となっている。
これに対して、退院後のリハビリテーションの重要性、具体的な方法について、両教授はわかりやすく講演を行った。
当科は、院内患者さんのリハビリのみで、外来リハビリ診療は、原則行っておりませんのでご了承下さい。
診療部長、教授
診療副部長、教授
准教授、外来医長
助教(専攻医)
助教(専攻医)
非常勤教授
非常勤講師
非常勤講師